「特別講義 監督・プロデューサーが語る『僕の初恋をキミに捧ぐ』ができるまで」行ってきました

2009/11/05

映画『僕の初恋をキミに捧ぐ』の公開を記念して、同作品のプロデューサーと監督を招いての特別講義がデジタルハリウッド大学にて開催されました。

特別講義 監督・プロデューサーが語る『僕の初恋をキミに捧ぐ』ができるまで

作品の構想段階から企画・資金調達・スタッフィング・キャスティングに至るまで広範囲に渡ってとても興味深いお話を聴くことができました。

お二人の言葉と僕の感想をミックスしてまとめておきます。

データや理攻めよりも人の縁やインスピレーション・フィーリングといったファジーなもののほうが案外良い結果を生む。自分の感性を大切に。
偶然は後から考えれば必然だったと思えるものである。偶然を作り出し、それを楽しむことができる人は人生を楽しむことができる。
アイディアの種はいつ芽が出るか分からない。とにかくストックして温めておくこと。
仕事は緻密さを必要とする部分と大まかに判断する部分が混在し、締切りという要素で収束する。
プロフェッショナルの世界でプロセスが評価されるのは結果が出ていることが大前提。アマチュアとプロフェッショナルの差はそこにある。
人間の基本は昔から変わらない。シンプルでスタンダードなものがいつの世も受け入れられる。もちろん奇抜なものもあってよい、それが多様性。
お互いの立場・観点を少しずつ意識するように想像力を働かせることでコミュニケーションが円滑なものになり、相乗効果を生み出せる。
既存のものを変える時、絶対に変えてはいけない芯になる部分とそれ以外の枝葉の部分を見極めることで軸がブレずに多様なものを作り出せる。
根拠のある・なしとは別の次元で信念を持つこと。それによって離れていく人もいるが恐れずに信念を貫けばコアな人達だけがまわりに残る。日和見主義では結果的に誰にも信用されなくなる。

このようなかたちで今回も色々な気付きがありました。

やはり高い次元で作品作りをされている方々のお話は核心を突いているなと思えることばかりで、プロデューサーの畠山さん・監督の新城さんをはじめ、関係者のかたがたに深く感謝します。

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