高校生に学ぶこと

2013/03/20

先日、娘の高校入学の説明会に行ってきました。偏差値的には控え目な高校ですが、僕はそもそも偏差値と人間性はまったく関係ないと思っています。

今まで諸手続きで学校に行ったことはありますが、校舎内に入るのは初めて。先生方もなかなか良さそうでしたが、それより生徒達がみな礼儀正しいのに驚き嬉しくなりました。

挨拶、誘導、部活の説明...みな丁寧かつフレンドリーで、なんともいえない爽快感を味わいました。人間の印象を左右するのはその人の立ち振る舞いであって、それは第一印象となって後々まで残ります。そして第一印象がいいとその後の関係も良好に保てることが多いです。

「この高校は人の印象を決定付ける部分をしっかり指導しているんだな」と感心しつつ、生徒達の醸し出す柔らかい雰囲気が学校全体を包んでいて、やっぱりこの高校で良かったなと思ったのでした。

部活の説明ではさらに生徒達の個性とサービス精神が発揮されていてさらに印象が良くなりました。部活は演劇部で、前半が部員のみなさんによる説明と質疑応答、後半が顧問の先生による補足説明と質疑応答、さらに実際の稽古見学、どちらも生徒達と先生の本気さがビシビシ伝わってきました。

大人はしっかりしているのか

彼・彼女達を前にしてふと考えました。

我々大人達は本当にやりたいことをやっているのか、ひたむきに取り組んでいるのか、「大人の事情があって」なんて言い訳ですよね。もちろん事情があって思った通りのことができていない人もいるかもしれませんが、少なくとも何もやりたいことがないとしたら寂しすぎますよね。

高校生から「なぜそれをやっているんですか」と聞かれた時に「好きだから」と即答できる自分でありたい。あれこれ理由をくっ付けてお茶を濁す人がいたとすれば、それは自分が何をしたいのかを真剣に考えてこなかった証拠。そんなのカッコ悪いですよね。

最近の高校生はとてもしっかりしていて自分が高校生だった頃のダメダメ状態とは雲泥の差です。久しぶりに大勢の高校生と触れ合って嬉しくなりました。

翻って我々大人達は「最近の若いのは...」などと思考停止する前にまず自分はしっかりしているのか、自分は何のために頑張れるのかを常に見つめ直しつつ、自分が若い人達に見せられる後ろ姿を持っているのか日々意識する必要があるのではないでしょうか。

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