NetBackup 資料一覧

アクティビティログの説明と同ログを有効にする方法

2007/8/18更新

対応バージョン: BusinesServer 3.4

アクティビティログとは、標準のログやレポートだけでは問題の解決にならない場合に特定のプロセスに関する詳細なログを出力させるものである。

アクティビティログを有効にするには調査したいプロセスに関連する名前のディレクトリを/usr/openv/netbackup/logsに作っておくだけでよい。

ただし、root以外のユーザがプロセスを実行する場合(Oracleデータベースのバックアップなど)はディレクトリのモードを777にしておく。

以下にアクティビティログで使用するディレクトリ名と関連するプロセスを掲載する。

括弧内は当該ログが利用可能なマシンである。マシンには「マスターサーバ」「メディアサーバ」「クライアント」の3種類があるが両サーバをあわせて「サーバ」と表記する。

admin (サーバ)

管理コマンド

bp (クライアント)

メニュードリブン・クライアントユーザインタフェースプログラム

bparchive (クライアント)

アーカイブプログラム。このアクティビティログはxbpおよびbpプロセスのデバッグにも有効である。

bpbackup (クライアント)

バックアッププログラム。このアクティビティログはxbpおよびbpプロセスのデバッグにも有効である。

bpbkar (クライアント)

バックアップイメージの生成に使用するプログラム。

bpbrm (サーバ)

NetBackupバックアップマネージャ、リストアマネージャ。

bpcd (クライアント)

NetBackupクライアントデーモン

bpdbjobs (サーバ)

NetBackupジョブデータベースマネージャ

bpdm (サーバ)

NetBackupディスクマネージャ

bpdbm (サーバ)

NetBackupデータベースマネージャ

bphdb (クライアント)

obackupを起動してOracleデータベースのバックアップに使用するプログラム。

bpjava-msvc (サーバ/クライアント)

NetBackup-Javaインタフェースアプリケーションの起動時にinetdによって起動されるNetBackup-Javaアプリケーションサーバ・マスタプログラム。

このプログラムはアプリケーションを起動したユーザを認証する。

bpjava-usvc (サーバ/クライアント)

NetBackup-Javaインタフェースアプリケーションの起動時に表示されるログインを行うダイアログボックスを使用して正常にログインした場合に、bpjava-msvcによって起動されるNetBackupプログラム。

このプログラムはbpjava-msvcが実行されているホスト上のJava管理インタフェースとユーザインタフェースからの全てのリクエストに応答する。

bplist (クライアント)

バックアップおよびアーカイブされたファイルのリストを示すプログラム。

このアクティビティログはxbpおよびbpプロセスのデバッグにも有効である。

bprestore (クライアント)

リストアプログラム

bprd (サーバ)

NetBackupリクエストデーモン

bpsched (サーバ)

NetBackupバックアップスケジューラ

bptm (サーバ)

NetBackupテープ管理プロセス、またはオプティカルメディア管理プロセス

db_log (クライアント)

これらのログの詳細については、使用するデータベースエクステンション製品に対応したNetBackupのマニュアルを参照のこと。

tar (クライアント)

リストア中のtarプロセス

user_ops (サーバ/クライアント)

user_opsディレクトリは、全てのサーバ及びクライアントでのNetBackupインストール中に作成される。

NetBackup-Javaインタフェースプログラムでは一時ファイルとして、またユーザバックアップ、アーカイブ、およびリストアプログラム(jnbSA)によって生成されたジョブおよびプログレスログファイル用としてこのディレクトリを使用する。

このディレクトリはJavaプログラムのオペレーションを正しく実行するために不可欠で、一般的な読取権限、書込権限、および実行権限が設定されている必要がある。

user_opsにはJavaプログラムを使用する全てのユーザ用のディレクトリが含まれる。

xbpadm (サーバ)

X Window Systemベースの管理ユーティリティ

xbpmon (サーバ)

X Window Systemベースのジョブモニタ

使用例)

# cd /usr/openv/netbackup/logs
# mkdir admin bp bparchive bpbackup bpbkar bpbrm bpcd bpdbjobs
# mkdir bpdm bpdbm bphdb bpjava-msvc bpjava-usvc bplist bprestore
# mkdir bprd bpsched bptm db_log tar user_ops xbpadm xbpmon

アクティビティログはその性格上、サイズが非常に大きくなる場合があるので、障害時などの原因究明が必要な場合に「のみ」使用すること。

解析が終ったらログファイルだけでなく、そのログファイルが格納されているディレクトリまで忘れずに削除する。