Solaris 資料一覧
2008/4/26更新
対応バージョン: 10
以下の手順で設定する。
必要なパッケージがインストールされていることを確認
以下のパッケージがインストールされていなければ以降の設定に先立ってインストールする。
# pkginfo : system SUNWaccr System Accounting, (Root) system SUNWaccu System Accounting, (Usr)
initスクリプト配置
# ln /etc/init.d/acct /etc/rc2.d/S22acct # ln /etc/init.d/acct /etc/rc0.d/K22acct
アカウンティング開始
# /etc/rc2.d/S22acct start Starting process accounting
アカウンティング停止
# /etc/rc0.d/K22acct stop Stopping process accounting
アカウンティングを停止しても以下のファイルは削除されないので必要に応じて削除する。
/var/adm/pacct
アカウンティング情報
/var/adm/acct/{fiscal,nite,sum}/*
アカウンティング情報をもとに統計情報などを納めたファイル
また、次回リブート時にアカウンティングを開始させたくなければ/etc/rc?.d配下のinitスクリプトを削除する(/etc/init.d配下のファイルは残しておく)。
# rm /etc/rc2.d/S22acct # rm /etc/rc0.d/K22acct
アカウンティング情報管理
アカウンティングファイルは/var/adm/pacctとして作成される。
このファイルはacctcom、lastcommコマンドを使用して履歴情報として表示できる。
# acctcom COMMAND START END REAL CPU MEAN NAME USER TTYNAME TIME TIME (SECS) (SECS) SIZE(K) #accton root pts/2 22:11:45 22:11:45 0.02 0.01 1540.00 turnacct root pts/2 22:11:44 22:11:44 0.13 0.01 1688.00 sleep root pts/2 22:11:45 22:11:45 0.01 0.01 1212.00 ls root pts/2 22:11:45 22:11:45 0.01 0.01 896.00 mv root pts/2 22:11:45 22:11:45 0.01 0.01 896.00 : # lastcomm acctcom root pts/2 0.00 secs Fri Apr 25 22:21 ls root pts/2 0.00 secs Fri Apr 25 22:19 file root pts/2 0.00 secs Fri Apr 25 22:18 ls root pts/2 0.00 secs Fri Apr 25 22:18 ls root pts/2 0.00 secs Fri Apr 25 22:18 :
関連ツールとして/usr/lib/acctディレクトリ配下に以下のようなものがあるが、これらは必要に応じてcronなどで定期的に実行する。
ckpacct
/var/adm/pacctファイルのローテートを一定のサイズ(デフォルトは500ブロック)毎に行う。
サイズを変更したい場合は「ckpacct 300」などとして引数で指定できる。
runacct
1日で採取されたアカウント情報を集計して/var/adm/acct/niteディレクトリ配下に格納する。
またrunacctによって/usr/lib/acct/prdailyが1日に1回実行され、性能評価などに利用されるテキスト形式の/var/adm/acct/sum/rprtMMDDが作成される。
monacct
runacctで生成された/var/adm/acct/sum/rprtMMDDファイルを月単位で集計する。
集計されたデータは/var/adm/acct/fiscal/fiscrptMMファイルに格納され、/var/adm/acct/sum配下のファイルがクリアされる。
dodisk
各ユーザのディスク使用情報を採取する。
収集されたデータは/var/adm/acct/nite/disktacctファイルに格納され、/var/adm/acct/sum/rprtMMDDファイルの作成に使用される。
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