Tarantella 資料一覧
2007/8/24更新
対応バージョン: E3-3.2
基本的にTarantellaはユーザ名により各セッションリソースを管理している。
そのため同一ユーザ名を複数のユーザが使うような方法は考慮されていない。
たとえばクライアントマシンAにてあるユーザ名でログインした後に別のクライアントマシンBにて他のユーザが同じユーザ名でログインする状況を考える。
この時マシンAにてアプリケーションを使用していた場合そのアプリケーションはマシンBからはレジューム状態に見える。
これはレジュームか否かの判断ポイントがTarantellaのログイン/ログアウト時にあるためである。
この時このユーザ名に結び付けられたWebtopセッションは後にログインしたクライアントの画面に移転され、既存のセッション(先にログインしていたクライアントのセッション)は使用できなくなる。
しかしそれぞれが同じユーザ名でログインした後それぞれ同じアプリケーションを起動した場合にはアプリケーションはそれを異なるプロセスとして起動する(レジュームの判断がされないためにアプリケーションサーバ上では2つのプロセスが動作する)。
またどちらかのユーザがTarantellaからログアウトした場合、残りのユーザも強制的にTarantellaからログアウトされる。
ただし、このとき残った方のユーザがレジューム設定されたアプリケーションを使用していた場合には再度ログインしてアプリケーションを再開させることが可能である。
このため同じユーザが複数の環境にて同一ログイン名を使いまわすような運用は可能であるが複数のユーザが同一ユーザ名を共有するような運用には向かない。
これらはTarantellaの実装に基づく仕様である。
よってTarantellaを運用する場合には各ユーザごとに異なるユーザ名を割りあてるか、匿名ログイン機能により一時的なユーザを生成するかのいずれかの方法での運用を勧める。