2019/10/23更新
ここ数年、定形作業をソフトウェアロボットに代行させて大幅なコスト削減を実現する技術であるRPA(Robotic Process Automation)が脚光を浴びており、RPA関連事業を手がけるPeaceful Morningさんが公開しているRPAカオスマップなどをみてもその活況ぶりがうかがえます。
Peaceful Morningが2019年版RPAカオスマップを公開 https://t.co/B06YPnFwAd
— TechCrunch Japan (@jptechcrunch) October 23, 2019
一方で、製品やサービスが数多く存在する上に関連する技術やリセラーなども多いので業界全体が俯瞰しにくくなっており、いざRPAを導入しようと思っても目的に応じた製品が選びにくくなっているのが現状です。
そこで、RPA製品を選定するにあたってまずざっくり「インストール型かクラウド型か」「インストール型ならPCとブラウザのどちらにインストールするか」「PCにインストールするならどのOSにインストールするか」、さらに「インストール先がサーバかデスクトップか」で製品を分けてから個々の製品の特徴などを調べていく流れにすれば整理しやすいと考え、目的別・導入先別に製品を分類してみました。
尚、動作環境が不明なものや他製品に導入支援やサポートなどを組み込んだソリューションサービス(例えばBasicRoboを使用したSynchRoidなど)は割愛してあります。
クラウド型(SaaS)
Automation Anywhere Enterprise
ACALL (来客対応特化型)
BizteX mikke (人材管理特化型)
DearMedia (メディア特化型)
FULLTIME (EC特化型)
LAQOOT (帳票処理業務特化型)
RoboRobo (スカウト代行特化型)
SEIMEI (生命保険業務特化型)
SF-ロボ社員サービス (人材業界特化型)
WinActor Cast on Call (操作対象のWindowsにCast on Call専用のWinActorをインストールする必要あり)
コボット (派遣会社特化型)
インストール型(ブラウザ)
Robotic Crowd Agent (Chrome機能拡張)
インストール型(Windows)
サーバ版/デスクトップ版
Automation Anywhere Enterprise
ROBOWARE (ROBOWARE同士のグリッド接続)
デスクトップ版のみ
Biware EDI Station Auto Webオプション (*1)
CELF RPA オプション (*2)
(*1) 同製品はEDI/FAX統合サーバ「Biware EDI Station 2」のアドオンのため、サーバにBiware EDI Station 2をインストールする必要がある
(*2) 同製品はWebアプリ作成サービス「CELF」のオプションのため、CELFのクラウド版の契約あるいはオンプレミス版をインストールする必要がある
インストール型(macOS)
サーバ版/デスクトップ版
インストール型(Linux)
サーバ版/デスクトップ版
ROBOWARE (ROBOWARE同士のグリッド接続)
サーバ版のみ
デスクトップ版のみ
(なし)
ランタイムのみ
製品一覧は以上です。他に、RPAに関する各種情報源についてもまとめていますので必要に応じて情報収集していただければと思います。
RPAに関する情報源
RPA導入ガイド (@IT)
RPA(働き方改革:業務自動化による生産性向上) (総務省メールマガジン「M-ICTナウ」)
RPAに関するコミュニティ
RPAに関するオススメ書籍
RPAに関する書籍は数多く出版されていますが、内容のわかりやすさと丁寧な説明で僕がオススメする2冊をご紹介します。著者さんのTwitterアカウントもぜひフォローを!