Windows

2015/10/24更新

対応バージョン: 10 Home

Windows 10用に移植中のOpenSSH(PowerShell/Win32-OpenSSH)にバイナリが提供されたのでsshdとして使用する手順を示す。

まず以下からOpenSSH-Win32.zipをダウンロードする。

ダウンロードしたファイルを解凍し、コマンドラインで以降の作業を実施する。作業は全て管理者権限で行う。

まずSSHのホストキーを作成する。コマンド実行中に聞かれるパスフレーズは入力しなくてよい。

c:\tmp\OpenSSH-Win32> ssh-keygen.exe -t rsa -f ssh_host_rsa_key

c:\tmp\OpenSSH-Win32> ssh-keygen.exe -t dsa -f ssh_host_dsa_key

c:\tmp\OpenSSH-Win32> ssh-keygen.exe -t ecdsa -f ssh_host_ecdsa_key

c:\tmp\OpenSSH-Win32> ssh-keygen.exe -t ed25519 -f ssh_host_ed25519_key

c:\tmp\OpenSSH-Win32> dir ssh_host*
:
2015/10/24  00:03               680 ssh_host_dsa_key
2015/10/24  00:03               600 ssh_host_dsa_key.pub
2015/10/24  00:03               232 ssh_host_ecdsa_key
2015/10/24  00:03               172 ssh_host_ecdsa_key.pub
2015/10/24  00:04               406 ssh_host_ed25519_key
2015/10/24  00:04                92 ssh_host_ed25519_key.pub
2015/10/24  00:02             1,702 ssh_host_rsa_key
2015/10/24  00:02               392 ssh_host_rsa_key.pub
               8 個のファイル               4,276 バイト
               0 個のディレクトリ  123,108,810,752 バイトの空き領域

次にPowerShellを起動してファイアウォールの設定を行う。TCP/22ポートを外部から接続許可とする。

C:\tmp\OpenSSH-Win32> powershell

PS C:\tmp\OpenSSH-Win32> New-NetFirewallRule -Protocol TCP -LocalPort 22 -Direction Inbound -Action Allow -DisplayName SSH

PS C:\tmp\OpenSSH-Win32> exit

C:\tmp\OpenSSH-Win32>

ファイアウォールの画面を見てみるとルールが追加されていることが確認できる。

最後にセットアップコマンドを実行する。これによりOpenSSH実行に必要なDLLのインストールとレジストリの定義が行われるのでOSを再起動する。

C:\tmp\OpenSSH-Win32> setup-ssh-lsa.cmd

C:\tmp\OpenSSH-Win32>if AMD64 == x86 (set lsadll=C:\Users\kogur\Downloads\OpenSSH-Win32\OpenSSH-Win32\x86\ssh-lsa.dll )

C:\tmp\OpenSSH-Win32>if AMD64 == AMD64 (set lsadll=C:\Users\kogur\Downloads\OpenSSH-Win32\OpenSSH-Win32\x64\ssh-lsa.dll )

C:\tmp\OpenSSH-Win32>copy C:\Users\kogur\Downloads\OpenSSH-Win32\OpenSSH-Win32\x64\ssh-lsa.dll C:\Windows\system32\
        1 個のファイルをコピーしました。

C:\tmp\OpenSSH-Win32>reg add HKLM\System\CurrentControlSet\Control\Lsa /v "Authentication Packages" /t REG_MULTI_SZ  /d  msv1_0\0ssh-lsa.dll -f
この操作を正しく終了しました。

OS再起動後はsshdが動かせる状態になるがデーモンモードで動かせるのはWindows 10のPro以降なのでHomeの場合は以下のようにしてフォアグラウンドで動かす。

以下からPsToolsをダウンロードして解凍する。
PSToolsフォルダ内のpsexec.exeを実行する。
C:\tmp\PSTools> psexec.exe -i -s cmd.exe
新たに起動したコマンドプロンプトの画面でsshd.exeを起動する。
C:\Windows\system32> cd c:\tmp\OpenSSH-Win32

C:\tmp\OpenSSH-Win32> sshd.exe
[Build Oct 13 2015 10:49:11]

コマンドプロンプトを起動してローカルホストに接続し、「ユーザ@ホスト ユーザのホームフォルダ」形式のプロンプトが表示されれば正しく接続されている。

C:\Windows\system32> cd c:\tmp\OpenSSH-Win32

C:\tmp\OpenSSH-Win32> sshd.exe localhost
xxxxx@localhost's password: *************
Microsoft Windows [Version 10.0.10240]
(c) 2015 Microsoft Corporation. All rights reserved.

xxxxx@W1 C:\Users\xxxxx>

sshdをデーモンモードで動作させる手順については公式ドキュメントの6.に記載されているのでここでは割愛する。

Deploy Win32 OpenSSH

尚、各種設定は通常のsshdと同じようにsshd_configで行える。

参考資料

OpenSSH (当サイト内)

関連記事

2009/10/3更新

対応バージョン: XP Professional

IEでPDFファイルを参照すると通常はプラグイン経由でIE内で開かれるが、Adobe Reader内で開くには以下の設定を行う。

Adobe Readerを起動
[編集] > [環境設定]より[インターネット]を選択し、Webブラウザオプションの「PDFをブラウザに表示」のチェックを外す。
OSの再起動を要求されるので再起動する。

尚、今回の設定が有効なのは以下の環境である。

Windows

XP Professional SP3

Adobe Reader

8

IE

6

2012/3/2更新

対応バージョン: 7 Home Premium

Windows 7で同一サーバに対して別のユーザIDで複数のネットワークドライブに接続しようとすると2つ目以降の接続が以下のエラーとともに失敗する。

「同じユーザーによる、サーバーまたは共有リソースへの複数のユーザー名での複数の接続は許可されません。サーバーまたは共有リソースへの以前の接続をすべて切断してから、再試行してください。」

Windows 7ではある一つのアカウントにおいて同一サーバのネットワークドライブに接続できるユーザIDは一つに制限されている。

これを回避するには接続先ホストを別々のホストとして指定すればいいのでDNS等のネームサービスを使っている場合なら同一サーバに対して別のエントリを作成し、使っていないならローカルのhosts(c:\windows\system32\drivers\etc\hosts)ファイルに別名のホスト名を割り当てればよい。

hostsの例)

192.168.1.1    dev1
192.168.1.1    dev2

# net use x: \\192.168.1.1\public <パスワード> /user:pubuser
# net user y: \\dev1\dev1_public <パスワード> /user:dev1user
# net user z: \\dev2\dev2_public <パスワード> /user:dev2user

関連資料・記事

2010/12/30更新

対応バージョン: XP Home

Windows XPを使用していて特定のアプリケーションでキーボードレイアウトが英語になる場合がある。

これは何らかの原因で以下のレジストリが書き換えられてしまうと発生する。

HKEY_LOCAL_MACHINE
 +- SYSTEM
     +- CurrentControlSet
         +- Control
             +- Keyboard Layouts
                 +- 00000411
                     +- Layout File

通常のこの値は「KBDJPN.DLL」であるが、別の値に変更されている場合は以下の手順で復旧する。

レジストリエディタ(regedit.exe)を起動
以下のレジストリキーの値を確認し、「KBDJPN.DLL」になっていない場合は事前にバックアップ(*)を取った上で変更する。

(キー)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Keyboard Layouts\00000411

(名前)

Layout File

(*) バックアップは「00000411」を選択して[ファイル] > [エクスポート]で任意の名前を付けて保存すればよい。

2015/10/18更新

対応バージョン: XP〜10

「Caps Lock」キーが「A」キーの左にあるキーボードがあるが、これを「Ctrl」として使いたい場合、以下の2通りの方法がある。

Ctrl2capインストール

この方法は「Caps Lock」を「Ctrl」として使えるように変更するものなので単純に「Caps Lock」が使えなくなる。

「Caps Lock」の機能を使いたい場合は後述のレジストリ設定にて「Caps Lock」と「Ctrl」を入れ替えるパターンを利用する。

以下、Ctrl2capのインストール手順を示す。

1.以下よりCtrl2capをダウンロードしてzipを展開
2.インストール

[スタート]メニューで「cmd」を入力して「Ctrl」+「Shift」+「Enter」を押す。

「このアプリがPCに変更を加えることを許可しますか?」というダイアログが出るので[はい]を選択するとコマンドプロンプトが管理者権限で起動する。

以下のコマンドを実行してCtrl2capをインストールし、Windowsを再起動する。

ctrl2cap.exe /install

アンインストールしたい場合は以下のコマンドを実行してWindowsを再起動する。

ctrl2cap.exe /uninstall

レジストリ設定

この方法も上記と同様、「Caps Lock」を「Ctrl」として使えるように変更する。

以下の内容のファイルを作成して拡張子「reg」を付け、このファイルをダブルクリックしてレジストリを設定する。レジストリ変更後はWindowsを再起動すれば設定が有効になる。

REGEDIT4

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Keyboard Layout]
"Scancode Map"=hex:00,00,00,00,00,00,00,00,02,00,00,00,1d,00,3a,00,00,00,00,00

キーコードは以下のとおり。

左Control: 00 1d
Caps: 00 3a

ただこの方法だと「Caps Lock」の機能が使えなくなるので「Caps Lock」と「Ctrl」を入れ替えたい場合は以下のような設定にする。この場合もレジストリ変更後はWindowsを再起動する。

REGEDIT4

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Keyboard Layout]
"Scancode Map"=hex:00,00,00,00,00,00,00,00,03,00,00,00,1d,00,3a,00,3a,00,1d,00,00,00,00,00

尚、レジストリの設定を元に戻したい場合は単にこのレジストリキーを削除すればよい。

2012/2/13更新

対応バージョン: 7 Home Premium

Windows 7でhostsを編集する場合、特権アカウントでログオンしていてもそのままで保存しようとすると「アクセスが拒否されました」というエラーとなる。

これを回避するにはメモ帳を起動する際に右クリックして「管理者として実行」を選択した上でhostsを開けば保存可能である。

2015/10/17更新

対応バージョン: 10 Home

Windows 10 HomeをUbuntu 15.04上のVirtualBox(5.0.0 r101573)にインストールする手順を示す。

準備するもの

Windows 10 Home製品パッケージ

プロダクトキーを使用するのみでインストールメディア(USB)は使用しない。

Windows 10のISOイメージ

Microsoftが無償配布しているISO形式のディスクイメージをダウンロードし、VirtualBoxのインストールメディアとして使用する。サイズが3.9GBあるので時間に余裕をもってダウンロードしておく。

インストール

プロダクトキーとISOファイルの用意ができたらVirtualBoxを起動してインストールしていく。基本的に通常のゲストOSのインストールと変わらない。

ここではメモリと仮想ハードディスクのサイズ以外はデフォルトのままとする。

ここまでで仮想マシンが作成される。

「起動」をクリックすると起動用のハードディスクを指定するように促されるので、あらかじめダウンロードしておいたISOファイルを指定する。

続いて「起動」をクリックするとWindowsのインストーラが起動するので通常の手順でインストールする。

インストールが完了したら仮想マシンの操作に付加機能を加えるためにGuest Additionsをインストールする。

まずWindowsにログオンしてVirtualBoxメニューの[デバイス] > [Guest Additions CDイメージの挿入...]を選択する。

するとWindows上で以下のような画面が表示されるので「VBoxWindowsAdditions.exeの実行」を選択すればインストールが実行される。

以上でインストールは完了である。