SIerは誇りを持って仕事をしよう

2012/09/01

IT業界は大きく分けてSI業界とネット業界に分かれます。

前者が地味で古くさいイメージがあるのに対し、後者はメディアに取り上げられることも多く新しい技術もどんどん取り入れているので人気があります。Google、Facebook、Twitter、LINEといった一般ユーザがよく知っているサービスもネット業界に分けられます。

華々しい業界のイメージを抱いてSI業界に入ってきた学生さんは実態とのあまりの違いに驚き失望するかもしれません。

しかしよく考えてみて下さい。

SI業界が提供するシステムは一見地味ではあるものの、社会の根幹を担うものばかりです。

一例を挙げただけでも、

銀行のオンラインシステム
クレジットカードの決済システム
電車の運行システム・チケット発券システム
航空機の管制システム・自動操縦システム
電力制御システム
医療機器制御システム
気象予報システム
道路管制システム
防衛システム

等々、現代社会を担うありとあらゆるインフラがSI業界によって作り上げられたシステムで運用されているのです。

インフラゆえに目新しい技術は必要ありません。実績のある確かな技術で安定稼動することが最も大切です。SI業界に古くささを感じるのもそのあたりに要因があるのかもしれません。

しかしFacebookが一日止まっても特に大事には至りませんが銀行のオンラインシステムが1時間止まっただけでも社会は大混乱です。

SI業界に従事する人達はそれだけ重要なシステムを日夜開発・運用しているんです。

SI業界に身を置きネット業界の人達とも交流がある僕から見るとネット業界に比べてSI業界の人達のほうが元気がないように感じますが、社会を根幹から支えるSI業界と、人々の生活に彩りを加えてくれるネット業界、どちらも私達の生活になくてはならないものであって優劣はありません。

SIerのみなさん、我々は社会インフラを支えているんだという責任感と誇りを持って堂々と仕事をしていきましょう。