ネット選挙の意義

2013/07/25

今回の参院選からネット選挙が解禁になり、ネットを活用した政治活動が可能になりましたが、選挙が終わって数日経ったところでネット選挙の本来の価値に気付きました。

それは単に「政治家の活動を知ることができる」とか「あてにならないマスメディアのチェック役を果たせる」といった表面上のメリットだけではなく、

"有権者が政治を他人事ではなく自分事として考えられるようになった"

という点で非常に重要な出来事だと思うんです。

今までは数年に一回訪れる選挙の時に少し考える程度であとは政治家任せの人が多かったと思います。実際僕もそうでした。

しかし選挙期間中に政治家、メディア、既得権者、著名人、一般の有権者などがネットというフラットな土俵の上で様々な議論を交わしたことによって政治に対する理解が深まり、選挙が終わったあともそれが続いています。

政治のことを考えていく過程で「民主主義とは何なのか」「メディアはどういう存在であるべきか」「日本は世界の中でどういう役割を果たすべきなのか」「真の教育とは何か」「そもそも日本人のアイデンティティは何なのか」といった様々なことを自然に考えるようになります。

実は国民一人ひとりがこういったことを日常的に考えるようになることこそネット選挙の本来の意義ではないでしょうか。

政治はどこか遠くで行われているものではなく、身の回りの出来事なんですよね。

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