ブログの効用

2007/08/05

「ブログ」という言葉が一般的になって久しいこの頃ですが、ブログがネット世界にもたらした一番の効用は以下のようなものだと思っています。

構造(XHTML)とデザイン(CSS)の完全なる分離
ページの最小単位に付与されるパーマリンク(固定URL)
RSSやATOMなどを使ったFeed(更新情報)生成

しかもこれが利用者が意識しなくてもブログエンジンによって自動的に行われていることが画期的なのです。

ページがXHTMLで記述されることにより構造化された文書が増え、Googleのロボットに代表される文書収集エンジンによる低負荷でより正確なページ解析が可能になり、結果的に利用者が自分の欲しい情報にたどりつきやすくなります。

デザインをCSSで記述することでより細やかな視覚表現が可能になり、サイト全体のデザイン管理もしやすくなります。

パーマリンクも重要で、初期のWebサイトでは必要な情報を指し示すのに「このページのこの辺り」といった曖昧な表現しかできなかったものが、パーマリンクによってピンポイントで必要な情報にアクセスできるようになりました。

そしてFeed。デザイン要素を省いて「データそのもの」を送受信するこの仕組みは、単に更新情報を得るだけでなく、標準化されたフォーマットによって人間も機械も扱いやすくサイト同士を有機的に結びつけるシナプスのような役割を持っています。

これらブログによってもたらされたいわば副産物のような素晴らしい仕組みを当サイトでも積極的に採り入れていくつもりです。