Synergyでキーボードとマウスを共有

2008/10/01

ネットワーク越しにキーボードとマウスを共有できるSynergyというソフトウェアがあることを知ったのでFedoraとMac OS XとWindows XPでひと組のキーボードとマウスを共有してみました。

インストールは簡単で、Fedoraはyumで、Mac OS Xはバイナリをダウンロードして適当な場所に配置、Windows XPはインストーラを実行すればOKでした。

(Fedora)

% sudo yum install synergy

(Mac OS X)

% tar zxvf synergy-1.3.1-1.OSX.tar.gz
% cd synergy-1.3.1
% sudo cp synergyc synergys /Applications

(Windows XP)

「SynergyInstaller-1.3.1.exe」を実行し、ウィザードに従ってインストール

以下にFedoraのキーボードとマウスを使用して左にMac OS Xのモニタを、右にWindows XPのモニタをそれぞれ配置した場合の設定を示します。

+------------+ +------------+ +------------+
|            | |            | |            |
|  Mac OS X  | |   Fedora   | | Windows XP |
|            | |            | |            |
+------------+ +-----+---+--+ +------------+
                     |   |
                     |   +------+
               +-----+------+   |
               | キーボード |  [_] マウス
               +------------+   

Fedora

サーバとして使用する。

まずSynergyはTCPの24800ポートを使用するのでファイアウォールの設定でこのポートへの接続を許可する。
次に設定ファイル/etc/synergy.confを編集する。設定ファイルはサーバだけに用意すればよい。

(スクリーンの定義)

section: screens
	<Mac OS Xのホスト名>:
	<Fedoraのホスト名>:
	<Windows XPのホスト名>:
end

(スクリーン間のつながりの定義)

section: links
	<Mac OS Xのホスト名>:
		right = <Fedoraのホスト名>
	<Fedoraのホスト名>:
		left  = <Mac OS Xのホスト名>
		right = <Windows XPのホスト名>
	<Windows XPのホスト名>:
		left  = <Fedoraのホスト名>
end

Mac OS X

クライアントとして使用する。

引数にサーバ名を指定してsynergycを起動する。
% synergyc <Fedoraのホスト名>

Windows XP

クライアントとして使用する。

「スタート」>「すべてのプログラム」>「Synergy」>「Synergy」を起動し、「Use another computer's shared keyboard and mouse [client]」をチェックしてFedoraのホスト名を指定し「Start」をクリックするとバックグラウンドで動作を開始する。

以上の設定によりマウスを画面の左端まで持っていくとMac OS Xの画面上にマウスカーソルが移動し、画面の右端まで持っていくとWindows XPの画面上にマウスカーソルが移動します。

クリップボードの情報も共有できるので非常に便利です。