2021/04/04
議論メシの主催としても有名な黒田悠介さんの著書「ライフピボット」は最近のイチオシ書籍なんですが、この中で語られている「軸足を残したまま無理なく周辺領域に可能性を広げていく」ことを我々ITエンジニアがやろうと思った時に、僕は個人サイトを作ることをオススメします。その際に「車輪の再発明は不毛」とばかりにWordPressなどを使ってコンテンツだけを作るのではなく、エンジニアたるもの、まっさらのところからCMSごと作ってしまうのをオススメします。(当WebサイトもCMSごと僕が作っています)
その理由は以下の通りです。
企画、要件定義、設計など上位レイヤーのアプローチ方法が身に付く
ビジュアルデザイン、UI/UXデザイン、フロントエンド、バックエンド、インフラまで、手を動かす部分を網羅的に学ぶことができる
コンテンツを作るための構成力、ライティング力が身に付く
サイトを成長させていくために必要なマーケティング、広報、グロースハックを実践できる(アナリティクス、SNS運用など)
これらテクニカル面以外にも以下のような良い面があると思います。

ものを作り運用していくためにたくさんの視点が必要になるのである程度多面的なものの見方ができるようになるのと同時に、それらを専業でやっているかたをリスペクトできるようになる(翻訳不要で会話もできるようになる)
逆に自分にできることのあまりの少なさに気付き、傲慢にならずに済む(狭い範囲しか見えていないと全能感を抱いてしまいがち)
ネット上に自分の家を持つことができるのでいろいろな実験ができる(SNSやブログサービスは自分用のスペースを間借りしているだけなのでできることが限られている)
個人サイトがそのまま履歴書になる
CMSをイチから作るとなるとかなりの時間がかかるわけですが、その何倍・何十倍に値するリターンが得られると思うので、ITエンジニアが自身の価値を高めてライフピボットのベースを作るために個人サイトの制作をオススメします。
黒田悠介|新刊『ライフピボット』|議論メシ (note)
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株式会社アクシア代表の米村さんが2017年の夏に書いたエントリ。
— 木檜(こぐれ)和明@ITエンジニア (@kogurek1) January 4, 2021
時々思い出して読み返すんですが、まったくもって同意であり、やはり一番良い投資先は自分自身だということを丁寧かつ筋道立てて書かれているので「業務時間外に勉強なんて」という方は一読をオススメします。 https://t.co/k4ai1XxScq