「残念」より大切なこと(イベント主催者に向けて)

2011/03/18

3.11以来、各地でイベントが中止や延期になっています。

参加予定のかたにとってはもちろん残念ですが、主催側にとってはその何倍も残念なことです。

僕も時々イベントの主催側にまわるのでよく分かりますが、何ヶ月も、あるいは何年も前からそのイベントのために時間とお金と頭を使って準備してきているわけですから残念なのは当然です。

今までの苦労を考えるとそう簡単に中止の判断を下せないのもよく分かります。

しかし、残念なことよりもっと大切なことがあります。それは安全です。

主催する側も参加する側も人です。主役である人の安全が脅かされるくらいならそのイベントはやっても意味がないのです。

準備が大変であればあるほど中止の決断には葛藤が伴いますが、今まで努力してきたことには変わりはありません。準備の過程でたくさんのことが勉強できたと思いますし、関わる人達の絆も深まったと思います。

そして人の命がなによりも大切だということに気付くことができたという点でその幻のイベントは成功です。

ですから決断する立場のかたは「残念」「参加希望者に申し訳ない」という気持ちを持つことなく、むしろ多くの人の安全を確保するという「英断」を下したことに対して誇ればいいのです。