2014/05/17
千葉県柏市にある「CHATEAU DE COMAL(シャトー・ド・コーマル)」という小さなお城に行ってきました。ここは建築デザイナーであるオーナーの高丸重信さんが自宅として設計・建設した建物で、フランス城主会会長に認められたれっきとした城(シャトー)なんだそうです。
カフェ、食事会、パーティ、演奏会、講演会、展示会、撮影会など多目的に利用されています。
カフェのみ予約不要でいつでも立ち寄れるということでフラっと行ってきました。
まず目に入るのは重厚な石造りの建物。周囲が住宅街なのにここだけ流れる空気が違います。
城内へ
若干敷居の高さを感じつつ、正面の扉を開けると正面は2階に続く階段で予約者以外は立ち入り禁止。右手奥にすぐ喫茶室があります。
恐る恐る喫茶室に入ってみると先客が一組。上品な雰囲気の紳士がお茶を入れてくださっています。後で分かるのですが、このかたがオーナーの高丸さんでした。
コーヒー・紅茶など500円前後でいただけるんですが、はっきりいって部屋はかなり狭くやや雑然とした感じで「ここで500円はちょっと高いかな」と正直思いました。
高丸さんがひととおり作業が終わって我々と同じ部屋にいらしたので雑談が始まりました。
この城の成り立ち、フランスとの関係、高丸さんの生い立ちなど興味深いお話を聞かせていただいたあとで、なんとお城の中を案内してくださるそう!
まったく予想していなかったので気持ちが持ち上がってきました。
城内案内
高丸さんは一つ一つの部屋を丁寧に開け、そこに飾られている作品や展示品・調度品を時折ユーモアを交えて分かりやすく解説してくださいます。
どれもフランスと関わりの深い歴史と伝統を感じるもので、さながら歴史博物館のような趣きでした。しかも置かれているものが実際に高丸さんとフランスのかたがたのつながりの中からもたらされたものなので単なるコレクションとは違ってモノに命が吹き込まれているような暖かい印象を受けました。
どの部屋も趣向が凝らされていて見ていて飽きません。最後にまさかの特別な部屋があって思わず歓声を上げてしまいました。
公式サイトのデザインが昭和レトロな雰囲気で期待値が低かったので余計そのギャップに嬉しくなり、まさか500円でこんな貴重な体験ができるなんて久しぶりに行って良かったなと思う場所でした。
その他
お城ということでコスプレ系のイベントでもよく利用されるそうです。最近ではDAIGOさんのライブツアー「DAIGO LIVE TOUR 2014 "DAIGOLD”」のパンフレットの撮影に使われたそうで、完成したパンフレットを見せていただきました。
DAIGOさんのゴージャスな衣装と相まってとても重厚な作品に仕上がっていました。
初めてこの城を訪れた人には城内を案内してくださるそうなので、もしフランスの歴史や貴族の生活に興味があるかたは行ってみてはいかがでしょうか。