『自粛』は被災していない人の自己満足かもしれない

2011/03/31

今日被災者に電話インタビューした。家を無くした40代の女性が言った。「私達は他人の幸せや喜びをねたむほど落ちぶれてはいない。皆さんどうぞ我慢せず楽しい時は笑い嬉しい時は喜んでください。私達も一日も早く皆さんに追いつきます」俺は涙をこらえ笑顔でエールを送った。
@shabadaba_oさんのこのツイートを読んでハッとしました。

被災していない僕達は何か楽しいことをするのが不謹慎な気がして『自粛』という形でそういう行動を謹しむことによって被災地のかたがたの気持ちに寄り添っているような気分になっていますが、よく考えてみるとそんなことをしても被災地の復興には何ら役立つことはなく、むしろ世の中にお金がまわっていかないことによってただでさえ自転車操業の飲食業・レジャー業・旅行業などの経営が立ち行かなくなる二次災害にみまわれることは目に見えています。

もちろん募金や献血、節電、被災地で生産された物を買うなど、自分にできることはやりつつ、必要以上に生活を緊縮させずに普段通りおいしいものを食べて、好きな人と会って、楽しいことをして、そして仕事もきちんとやっていけばいいのではないでしょうか。それが結果的に一過性ではない継続的な復興につながると思うのです。

現地に行けないことによる無力感を感じる必要もなく、普通の生活を送れる幸せに感謝して日々謙虚に生きれば日本全体が前よりもっと優しく心豊かな国になると思います。