2014/03/03
百田尚樹さん原作の『永遠の0』を観てきました。戦争を知らない僕にとって全ては想像でしかありませんが、軍律厳しい当時の日本軍にあって宮部久蔵さんの考え方はまわりから「臆病者」「軍紀を乱す」などのレッテルを張られます。
例えば
国のために死ぬことより家族のために生き抜く
→しかし結果的にそれが国のためになる
気合いよりロジックを重んじる
→論理的に戦争を進めなければ人も物資も先細りする一方である
軍紀を守ることより隊員の名誉を守るため、たとえ上官であっても意見する
→軍紀を重んじるあまり人の心が荒んだら結果的に組織全体の士気が下がる
目下のものにも分け隔てなく丁寧語で話す
→人間に序列などない。全ての人は対等である
等々、あの世情にあってこれだけの勇気を持てたのは自分の中に揺るぎない信念があったからこそだと思います。
百田さんの伝えたいことは、作品中に現代を生きる我々の代表を登場させて彼らに当時の状況を追体験させることによって、私情を捨て日本の未来のために文字通り命を賭して祖国を守ってくださった方々への敬意を決して忘れることなく、まわりから何を言われようとも流されることなく信念を持って近しい人のため社会のために胸を張って生きていこうということなんだと思います。
あの頃があったから今がある、今があるから未来がある、我々は今に責任を持ってまだ見ぬ未来のために生きていかなければいけません。
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